会計・生産・営業・IT・人材強化それぞれの専門家が融合し、経営課題の解決を企画立案から実行定着まで幅広く支援。

サスティナビリティ ENGLISH

アットストリームパートナーズの取組紹介Case Studies

【取組事例009】営業”DNA”の整理伝達とその実現のための施策具体化支援

取組の背景

  • クライアントは創業家が経営する歴史ある商社で、営業部門内には幾つかの事業所が存在するが、とある事業所に関して年々売上や利益率が低下していることが問題視されていた。
  • 当該事業所の営業担当は、取引歴の長い顧客からの継続受注に対して機械的に対応することが中心の業務の進め方になっており、管理職もそれを不満に思いながらも打開策を講じれずにいた。
  • 経営層は、営業人員の日頃の言動から、当社が営業において創業時から大切していること(=営業”DNA”)を伝えきれていないことも業績不振の一因ではないかと感じていた。
  • 以上を背景に、当該事業所の課長以下営業人員を対象として、営業強化のために次の支援を行うことになった。

    (1)当社の創業時から変わらず営業人員として行って欲しいこと・考えて欲しいことを改めて整理し伝達する。

    (2)管理職との討議により目指すべき営業チーム像を明確にし、その実現のための施策を具体化する。

    (3)営業担当との個人面談により各自が目指す営業担当像を明確にし、その実現のための施策を具体化する。

【プロジェクト概念図】

【プロジェクトの進め方】

成果・学び

  • 経営幹部にインタビューを行い、当社の営業において創業時から大切していること(=営業”DNA”)を整理した。
    さらに、時代や外部環境の変化も考慮した現状の課題整理を行い、当社ビジネスモデルにおける重要成功要因を考察した。それらの内容を、営業人員に対して講義形式の研修で共有した。
  • 管理職とは定期的なグループ討議により、目指すべき当社の営業チーム像を定義し、その実現のための組織としての課題整理と取り組みの具体化を行った。
    最終的に5つの改革テーマと10の取り組みに集約し、管理職各位が担当の改革テーマを持ち、主体的に取り組みを推進した。
  • 営業担当とは定期的な個人面談により、各自の目指す営業担当像を具体化し、その実現のための個人としての取り組みの検討を進めた。
    当初、自主的な取り組みを提案・推進するモチベーションが低かった営業担当も、積極的に進捗管理を行い、会社や組織に対して要望を出す姿勢も見られるようになった。
  • 当プロジェクトにおける取り組みは、中長期的な視点で経営基盤を強化するための組織風土改善につながるものが中心だった。
    重要成功要因は「管理職-営業担当間のコミュニケーション強化」と「営業担当の主体性向上」と分析していたが、実際にプロジェクト期間の後に当社の営業担当取締役からは当該事業所における雰囲気の変化(営業担当からの提案が活発になった、部門内のコミュニケーションが円滑になった、など)とともに、業績面での向上も見られているとのお喜びの声をいただいた。

文責コンサルタント

  • 田中 俊輔(Shunsuke Tanaka)
    アットストリームパートナーズ合同会社