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アットストリームパートナーズの取組紹介Case Studies

【取組事例014】中堅企業の生産管理・サプライチェーンマネジメント改革支援(1)改革の成果

取組の背景

  • クライアント企業においては、生産数量の増加に伴い生産管理業務由来の工場の混乱が深刻化していた。
    具体的には、工場生産納期遅延の頻発・多数の生産計画の変更による業務過多・変更による工場の稼働非効率化が挙げられ、それら結果として恒常的な顧客納期遅延、過剰在庫と欠品、生産コストの上昇が発生していた。
  • 生産管理業務改善のために、生産管理システムと連動したスケジューラーを導入する等の対策は打たれていたが、作成していた生産計画は先数週間と短期のみで、先数か月までの生産計画は存在せず、効果を得ることが難しい状況であった。
  • これら状況に、クライアント生産部門の上級管理職層が課題感を抱き、工場の混乱抑制を目的とし、生産管理業務のあるべき姿と施策の策定、実行支援をご依頼いただいた。

【問題構造分析結果概要】

【改革施策と改革後製造・販売・在庫計画業務】

成果・学び

  • 関係者インタビューから現状の問題を確認し、問題構造を分析した結果、問題の真因として
    ■「先数か月の生産・販売・在庫計画(=PSI計画)の不在」
    ■「計画・調整に必要な情報、基準の欠如」
    ■「営業-生産間の合意形成、調整ルール不在」
    の3点が抽出された。
  • 真因解決に向け、
    ■「先数か月の月次生産・販売・在庫計画の一元化」
    ■「工場負荷に基づく月次在庫計画、月次・週次生産計画の作成手順・ルール定義」
    ■「生産計画固定期間の設定と過少在庫補充ルール定義」
    の3つを改革施策として掲げ、経営層承認を得た。
  • 施策の詳細化においては、販売・在庫計画に責任を持つ営業部門に参画いただき、考え方を丁寧に説明し、合意を得つつ進めた。結果、最終的には生産管理部門および営業部門とが密に連携した業務を実行に移すことに成功した。
    (実際にどのように討議し、合意に至ったかは続編にて取り扱う予定)
  • 結果、生産計画に由来する工場の混乱は大幅に改善され、加えて欠品と過剰在庫の改善、生産納期遅延の削減というサプライチェーンマネジメント上の成果が得られた。

文責コンサルタント

  • 大島 秀夫(Hideo Oshima)
    アットストリームパートナーズ合同会社