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【生産系コンサルタント】
製造業での実務経験と知見を強みにできる仕事
- 関野 明倫
- 生産系コンサルタント/シニアマネジャー
- 大手製造業を経て31歳で入社
学生時代から、自分の実力で勝負していきたいという思いがあり、経営コンサルタントという仕事に興味を抱いていました。ただ、「大企業や外資系企業の多くはなぜコンサルティングファームを利用するのだろう?」という疑問もあり、まずは専門知識を身に付けることが大事なのではないかと考え、メーカーの製造現場・本社で生産管理を経験しました。
しかし、国内製造拠点が次々と閉鎖をするのを目の当たりにし、再び経営コンサルティングの道を見直しはじめました。
「海外拠点移管の主流に流されるのではなく、国内回帰をもう一度復活させたい。」「時がくれば、国内回帰はまたやってくる。それまでに経営コンサルタントとして、多くの知識と経験を身につけたい。」との願い、想いからです。
私は実務での経験から、「ものづくり」の悩みを本当に理解している人がいるコンサルティング会社こそ価値があると考えていました。そのような考えで転職活動をしていたところ、メーカー出身のコンサルタントが活躍しているアットストリームに出会い、実践的なコンサルティングを行っていると感じたため、入社を決意しました。
もがき苦しみながら自分自身の成長を実感する
アットストリームでは、入社してすぐにプロとしての仕事が求められます。私は、コンサルティングは未経験でしたから、その要求に応えるのは正直とても大変でした。
アットストリームは、コンサル経験が豊富な人材が多い会社です。今から思い返せば、これが自分を成長させてくれる原動力となったのですが、入社後数年間は、コンサルタントとしての自分の価値をうまく見出せず、もどかしさもあり苦労しました。
当初は、コンサルの経験は浅くても、今までのメーカーでの経験を生かせば、早々に価値を出せると考えていましたが、実は思ったようにはうまくいきませんでした。当然、お客様によって「ものづくり」のやり方は違いますし、自分の経験を適用しようとしても合致しないことばかりです。しかし、自分の経験を丸ごと当てはめようとするから合致しないのであって、自分の経験の中から一つずつピースを当てはめていけばお客様に合うものが見つかり、お客様から信頼されることにもつながる、ということが分かってきました。このように思考のプロセスを変えると、今までの経験をもうまく活用できるようになりました。
また、成長する機会がかなり多い環境であったことも奏功しました。例えば、フェーズゼロの段階から、つまり、お客様自身が何に取り組むかがよく分かっていないモヤモヤした状態のところから入るプロジェクトに携わったことで、お客様と一緒に構想を作りあげ成果を刈り取っていくというコンサルの醍醐味を経験しました。
このような経験を通して、やはり自分は、「製造業の人と「ものづくり」に変革を起こす仕事をしていきたい」、という自分の「やりたいこと」が明確になってくることを実感するようになりました。
「仕組み」を変えるだけじゃない、「人」も変えていく
アットストリームは「お客様のため」と、誠実にお客様と仕事に向き合うということが根付いている会社です。腑に落ちないことがあればしっかり議論することが必要です。アットストリームは経営層との距離も近いこともあり、経営方針について議論したこともあります。そうやってお互いが尊重しあい、議論する環境があるのは、アットストリームならではのものです。
最近は、文具メーカーの生産プロセスの構造改革や、機械メーカーのグローバルの基幹システムの構築といった仕事をしています。また、研修の講師もしており、基本的に業務の幅は広いです。
今後は人材育成など、人の成長にかかわる部分の仕事にも携わっていきたいと思っています。今までの経験では、サプライチェーン改革や、基幹システムの構築支援など、「仕組み」を変えることが主流でした。しかし、ある機械メーカーで研修の講師を担当したとき、受講いただいた方たちのモチベーションが変わっていくのを目の当たりにし、「人」を変える力の大切さも知りました。「仕組み」を変えるだけでなく、同時に「人」をも変えていくことができれば、自身の得意領域としてやっている仕事の価値がより高まると考え、新しいサービスを開発して行きたいと思っています。
大事なのは基本動作の徹底
仕事の価値を高めるためには、仕事の基本を大事にすることが必要です。わたしが前職からこだわってやってきているのが整理整頓です。メールやファイルといったデータの整理整頓、情報管理ができていないと、仕事をミスなくまわせません。実は前職のときに、整理整頓ができていなかったせいでミスをしたことがありました。情報をきちんと整理しないと仕事のミスにつながるということを身を持って知ってからは、徹底して整理整頓するようになりました。
一方、休日は可能な限りパソコンも開かず、仕事のことを考えずに過ごすようにしています。しっかり休むことでメリハリがつきますし、友人との時間が良い気分転換になっています。
わたしのような事業会社から転身するキャリアの人は、確かに初めは苦労します。しかし、それでもポジティブに、コツコツと前向きな気持ちで取組み、実務経験を強みにしたコンサルタントを目指す方には、成長のチャンスがある、働きやすい環境だと思います。