はじめに
序章 管理会計とは何か
1.ケース:大手総合食品メーカーCEOの1日
1・1 朝のオフィスにて
1・2 役員会
2.経営ダッシュボード
2・1 先行指標管理(各種相場情報の管理)
2・2 連結事業業績管理
2・3 各種情報による要因分析
3.将来の予測情報に基づく投資意思決定
4.管理会計とは何か?
4・1 管理会計の居場所はどこか?
4・2 管理会計の目的①:責任を区分する
4・3 管理会計の目的②:原因を特定する
4・4 管理会計の目的③:将来を予測する
【Column】会計の公準と管理会計
第1章 製品別採算管理
1.製造業における製品別P/L管理
◆CASE ABC社の加工調味料事業での製品採算管理
―製品軸で採算管理レポートってどんな内容なの?―
1・1 製品別P/L管理の3つの観点
1・2 製品別P/L管理のためのレポート
2.採算管理における販管費の取扱いと多軸管理の考え方
◆CASE 加工調味料事業の製品別P/Lにおける販売費管理
―この費用はどの軸に直課すべき?―
2・1 製品以外の管理軸も考える
2・2 販管費の多軸配賦による管理軸別P/L管理
【Column】P/Lでよく出てくる段階利益について
3.社内取引と仕切り価格
◆CASE かつてのABC社での社内仕切り制度
―社内取引における仕切り価格の設定方法―
3・1 仕切り価格とは
3・2 仕切り価格の典型的な設定例
3・3 仕切り価格の弱点
3・4 仕切り価格のもう1つの設定方法
3・5 未実現利益の処理方法
4.多品種変量生産での標準原価設定
◆CASE デザート事業部における製品原価分析
―製造ロットサイズ別の標準原価設定―
4・1製品別原価計算
4・2製品別原価管理の目的
4・3標準原価とは
4・4以前の標準原価の役割
4・5標準原価の役割はどう変わったか
4・6原価標準を設定しよう
4・7ロットサイズ差異の算出
4・8原価標準の改定
5.多品種変量生産での原価差異分析
◆CASE デザート事業部における原価差異分析
―原価差異はどこまで細かく区分すればよいのか?―
5・1 原価差異の分類
5・2 原価差異分析と改善施策
5・3 原価差異分析まとめ
5・4 原価差異を財務会計P/L・管理会計P/Lでどう取り扱うか
6.多品種変量生産での原価低減
◆CASE デザート事業部における原価低減活動
―標準原価を下げることこそ真のコストダウン―
6・1 原価標準自体の低減
7.製造・調達リードタイムが長い製品の採算管理
◆CASE 三年物の味噌の採算管理
―製造リードタイム3年の製品をいかに管理するか―
7・1 製造・調達リードタイムが長い製品の管理会計上の課題
7・2 実力値P/Lによる最新情報管理
7・3 実力値P/Lの考え方を活用したシミュレーションの実施
7・4 リードタイムそれ自体を短くできるか
8.需給変動が大きい場合の採算管理
◆CASE クリスマスケーキのつくりだめ
―季節商品の需要を平準化し在庫を残さない―
8・1 季節的変動が激しい製品の管理上の課題
8・2 季節的変動が激しい製品を扱う場合の管理会計手法
9.製品別採算管理によるPB製品の受注可否判断
◆CASE PB製品の受注可否判断
―PB製品をいくらなら受注すべきか―
9・1 会計学的な考え方
9・2 安値で受注すると実際にはどうなるか
9・3 それならばいくらなら受注すべきか
10.サービス別採算管理
◆CASE スポーツクラブのサービスメニュー別採算管理
10・1 サービス事業の収益構造
10・2 継続率・退会率管理が重要
10・3 退会率改善施策
10・4 その他の重要指標
10・5 プログラム別損益管理
第2章 連結製品別採算管理
1.連結原価計算と連結製品採算管理
◆CASE ニュージーランド工場と日本工場でのチーズ生産
―グループ会社間取引を連結して製品採算管理を行うには?―
1・1 個社単体で行うCVP分析
1・2 連結ベースのコスト構造を見た方がよい
1・3 実務上の負担を考慮した現実的な連結原価管理
第3章 EVA®、ROICによる事業業績管理
1.「事業」の定義
◆CASE ABC社の事業ドメイン
―事業区分の定義・事業とは何か?―
1・1 事業とは
1・2 事業軸の階層区分
1・3 ABC社の事業区分例
1・4 機能子会社の事業区分
2.資本コストを意識した事業業績管理の基礎
◆CASE ABC社の事業ポートフォリオ管理
―コーポレートによる事業業績管理はどのように行うか?―
2・1 ROICとは
2・2 EVA®とは
2・3 ROICとEVA®の関係
2・4 資本コストとは
2・5 EVA®やROICで行う事業業績管理
2・6 事業別投下資本算出のための事業別B/S作成方法
【Column】標準B/Sという考え方
3.投下資本の時価と簿価―事業別に資本コスト率を設定するか―
◆CASE 事業別の投下資本コスト率を設定するか
―事業別のハードルレートはどのように設定すべきか―
3・1 事業別業績管理に使う資本コスト率はWACCでよいか
3・2 事業によって資本コスト率は異なるべきではないか
3・3 事業別EVA®やROICによる現実的な業績管理方法
第4章 投資管理 前編 ―投資計画―
1.投資管理の全体像
◆CASE ABC社における投資管理制度改革
1・1 投資管理のステップ
1・2 投資管理で各社が抱える問題点
2.投資計画作成―CGU―
2・1 投資判断の検討粒度
2・2 CGU単位のCF計画を作成する
3.投資計画作成―キャッシュフロー計画―
◆CASE ABC社における海外進出の検討
3・1 投資判断のベースとなるキャッシュフロー計画作成
3・2 CF計画作成にあたっての注意点
【Column】タックスシールドという考え方
3・3 いくつかのシナリオを想定して作成する
4.投資計画作成―投資判断―
◆CASE ABC社における海外進出の検討(続編)
―投資判断の物差しには何を使うか?―
4・1 回収期間法
【Column】割引回収期間法
4・2 NPV法(正味現在価値法)
4・3 IRR法(内部収益率法)
【Column】リアルオプション法
4・4 ハードルレート
4・5 どの手法で投資判断するのがよいか
【Column】NPV法がIRR法よりも理論的に優れているもう1つの理由
第5章 投資管理 後編―モニタリングと実行後フォロー―
1.投資実行のモニタリング
◆CASE インド工場建設の進捗管理
―投資計画の実行段階でのフォロー―
1・1 投資の進捗管理の目的とステップ
1・2 投資計画修正の留意点
1・3 投資計画の修正の判断
2.投資計画作成―2期にわたる投資―
◆CASE 帯広での食肉加工工場の新設
―追加工事に関する投資計画―
2・1 1期と2期を合わせて投資判断を行う
2・2 1期工事後、2期工事前に状況が変わった場合
【Column】「待つ」という選択肢
3.実行後フォロー
◆CASE ドレッシング工場稼働後の振り返り
3・1 投資実行後フォロー
第6章 管理会計制度プロジェクト
1.管理会計制度再構築のための検討ポイント
◆CASE 連結グループ管理会計制度再構築プロジェクト
ーコーポレートのための経営判断情報の集約ー
1・1 経営情報再構築の目的の整理
1・2 経営管理に必要な情報の定義
【Column】そもそも予算は必要か?
1・3 グループの管理会計処理ルールを統一
【Column】財官一致は必要か?
終 章 P/L・B/S・C/Fとは何を表現しているのか
1.利益とは何を示しているのか
2.売上高とは何を示しているのか
3.営業キャッシュフローとは何を示しているか
4.フリーキャッシュフローとは何を示しているのか
【Column】キャッシュフロー重視の方がいいのか?
5.B/S(貸借対照表)は何を表しているか
おわりに